【小児ぜんそく患者さん必見!】発作中の家での過ごし方

特別な花見を楽しむ

【小児ぜんそく患者さん必見!】
発作中の家での過ごし方

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ぜんそく患者さんにとって、発作中の過ごし方は、とっても重要なのです。

この過ごし方の目的は以下の内容です。

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・1️⃣ぜんそく発作をとめる

・2️⃣自宅での用事(家事、お仕事など)

・3️⃣自分の趣味を楽しむ

・4️⃣休息をとる

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ここで、「えっ?」と思った方は、正常です。

「ぜんそくの発作が起きているのに、自宅の用事とか仕事とか、趣味まで、してもよいの?」

そんな声が聞こえて来そうですね。

もう一度、言いますが、その感覚が正常です。

しかし、ぜんそくの発作には、症状に段階があって、特に発作がひどい時は、上記とは異なる【過ごし方】があります。

◼️今回は、ぜんそくの発作が治まりかけの状態に限定した、【家での過ごし方】をお話ししたいと思います。

ぜんそくの発作

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では、解説させていただきます。
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★Let’s START★

・1️⃣ぜんそく発作をとめる

まずは、何よりも、【ぜんそくの発作をとめる】ことに集中しましょう。

その方法は、主治医の先生から処方された薬や、アドバイスに従って行いましょう。

ここでは、この方法には深くは触れませんね。

まだ、主治医の先生から処方されていない場合は、早めに受診し、お薬を処方して貰ってください。

処方されたお薬を服用した後は、椅子や、ソファー、座椅子など、なるべく腰掛けでゆっくりと過ごすと良いでしょう。

その際のポイントは、【座る】ということです。

わたしは、幼い頃から小児ぜんそくを患っていますが、私の周りの、ぜんそく患者さんでも同様に、

◼️【ぜんそく発作時は、
       座っていた方が呼吸が楽にできる】◼️

という、意見でした。

これは、身体を起こした方が、深呼吸しやすいことと、理由が同じなのだと理解しています。

ソファーに深めに腰掛け、書籍やタブレットなどを手に取り、読み物をする程度にしておきます。

気温が低い時期の場合には、温かい飲み物を用意しておくのも良いでしょう。

私の意見ですが、冷たい飲み物は、飲み過ぎないようにしましょう。

身体が冷えてしまうほどに、取ると、せっかく治りかけの発作が、また、悪化してしまう可能性があります。

ソファーに腰掛け、書籍を読んでいますと、自然に眠気が来ます。

処方箋によっては、眠気の来る成分が入っているものもあります。その際、うたた寝しても良いように、ブランケットなどを用意しておきましょう。

私の場合は、膝の上と、肩の上に掛けて過ごしていました。

眠気には逆らわず、自然に眠りましょう。
その際には、身体が冷えないように配慮をしてあげましょう。

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・2️⃣自宅での用事(家事、お仕事など)

ぜんそくの療養

さて、少し発作も治まり、ぜんそくの症状も楽になってきましたね。
もう少しですよ。

§§§§§§§§§§§§§ちょっとポイント§§§§§§§§§§§§§§

そうそう、ここで、ちょっとポイントです。

「もうちょっとよ」「だいぶん良くなったね」
「すぐに治まるよ」

この言葉は、本当に、症状を緩和してくれます。

気分的なものなのかも知れませんが、その

【気分的なこと】が大切ですよ。

§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§

さて、症状が軽くなってきた時にやりたいことが思い付きますね。

そう、ぜんそくの発作が治まりかけてくると、身体を動かしたくなってきます。

そのときにやってみたいことは、家での用事や、簡単なお仕事です。
しかし、先ほど説明しましたことは、注意しながらですよ。

そう、

【身体が冷えないように配慮をしてあげましょう。】ですよ。

気を付けながら、やりたい用事を少しずつ、こなしましょう。

ここでは、その一例をお伝えしますね。

【自宅での用事や仕事】

・洗濯物の取り込みと、整理

・お料理雑誌レシピのスクラップ

・郵便物の整理

など、

いずれも、揺ったりと行い、疲れたら、途中で止めておきましょう。

おすすめの用事や仕事については、どれも途中で止めても問題のないことに限定します。

ついつい、「最後までやりきりたい!」と思いがちですが、少し我慢して、途中で止めておきましょう。

とにかく、【無理をしないこと】です。

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・3️⃣自分の趣味を楽しむ

体調回復

先ほどの【用事や仕事】ですと、

「無理をしてでも、やらなくてはいけない…」

と、思いがちですね。

しかし、【自分の趣味】となれば、好きなタイミングで、やりたい程度に抑えることが出来ます。

皆さんの【趣味】については、いろいろあると思いますが、ここで、おすすめする内容には限定条件があります。

まだ、ぜんそくの症状が回復していないことから、アクティブで、身体的なハードワークになることは、おすすめしません。

ここで、無理をしてしまっては、いけませんね。

いろんな制約がありますが、是非お守りくださり、趣味をお楽しみください。

わたしは、これまで、ぜんそく患者としての経験から、ぜんそく発作時の過ごし方を見直しする必要性を感じました。

学生の場合には、発作が完全に治まる前に、登校してしまうと、結局、再度、体調を崩してしまうものです。

すると、症状が完全に治まるまで、自宅での療養が必要になりますが、とにもかくにも、じっとしておくということには、反対です。

実は、

それは、

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        【気を紛らわす】
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ためなのです。

このことは、長い、ぜんそく患者人生にとって、とても大切なことなのです。

長い間、ぜんそく患者でいることは、精神的に辛いものです。

「わたしは、何で、ぜんそくで苦しんでいるのだろう」

「何で、こんな弱い身体に生まれたのだろう」

「辛い、辛い、もうこんな人生はイヤだ」

と、こんな言葉ばかり発してしまいます。

思わずこれらの言葉を発してしまうほどに、辛い症状なのです。

ぜんそくは、気管支炎から起こる病です。

気管支炎となると、呼吸が苦しくなります。

つまり、呼吸困難な状態なのです。

深呼吸をしても、しても、空気が吸えていない感覚と言いますか、
深呼吸が通常のようには出来ないのです。

人は、呼吸が満足に出来ないと、ストレスを感じます。

そして、幸福感も得られません。

人が普段の生活の中で、当たり前にしていることが出来なくなると、幸せではなくなります。

苦しい、しんどい、辛い、情けない、などのネガティブ思考だけが、思考を支配していきます。

残念ながら、これは、完全には避けることが出来ないことと思います。

そこで、唯一の救いが、

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        【気を紛らわす】
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なのです。

そのためには、自分の趣味を、楽しむことなのですね。

是非、皆さまに合った、趣味を見つけ、ごゆっくりと過ごされますことを、おすすめいたします。

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・4️⃣休息をとる

休息日

さあ、かなり症状が楽になってきましたね。

気持ちも、お身体も楽にされ、ごゆっくりと過ごされていることと思います。

風邪などであれば、多少症状が残っていても、通常の生活に戻っても問題はさほどありませんが、ぜんそく発作の場合には、より慎重になった方が良いと思います。

私の個人的かつ、経験的には、ぜんそく発作が治まってから、後1日は、念のためのお休みをとることをおすすめいたします。

ぜんそく発作の自宅療養から、日常に復帰したとたん、ついつい急加速的に無理をしてしまいがちだからです。

そして、それは、患者の皆さん自身が気を付けても、難しい場合があるからです。

「自宅療養から復帰したのだから、普通通り過ごすことができるのでしょ」と、周りの方は思いがち。

しかし、ぜんそくは、完全には治っておらず、いつ発作が出ても不思議ではないのです。

つまり、【ぜんそくは持病である】ことを、周りの方は、ご存じないことが多いのです。

ここで、最後に、【休息】についてポイントを解説いたします。

1️⃣変えること
2️⃣変えないこと
という、観点で解説いたします。

*********休息のポイント*********

1️⃣変えること■■■

・少し身体を動かす
  
   お部屋の中で、できる身の回りのことをする。

・通常の食事に戻す

   お粥、雑炊などの療養食から、通常の食事
   (消化が良く栄養価の高いもの)に変える

2️⃣変えないこと■■■

・暖かい衣服のまま

   発作が治まっても、身体を冷やさないよう暖かい
   衣服を意識する

・身体に対するケアは従来のまま

   ぜんそくの発作を、招くことや
   食べ物、飲み物(アレルギー反応のある)

   無理をしないこと

・ぜんそくに対しての慎重な姿勢

   朝と夜の冷えた空気に気を付ける姿勢

   過度な運動

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本日は4月11日
春の陽気に包まれ、幸福感一杯の季節なのですが、しかし、ぜんそく患者さんにとっては、要注意の季節。

朝と夜の気温がぐんと下がる時間帯での外出はなるべく控えたいものです。

しかし、普段の生活の中で、そうも言ってはいられない状況も、当然ありますね。

その場合には、身体をなるべく冷やさないように、上着やネックウォーマーなどの局部的にでも、寒さから守る手段をこまめに行う必要があります。

「少しくらいは…」と、つい。

ぜんそくになったばかりの方や、お子さんがぜんそく患者さんで、ご両親が患者さんではない場合には、つい。

思ってしまうものですが、この「少しくらいは…」が、とんでもない結果を招きます。

子供の健康を願う

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◼️本記事を最後まで、お読みくださりありがとうございます。



ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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