【エッセイ】孤に入る住人 第1話

この日もいつもの時間に下校した。

平日の昼下がり、学校から家までは子供の速さでも、歩いて5分はかからない近さだった。

左には、数件の民家、右側は荒れ果てた崖の下の空き地が広がっていた。

横断歩道の脇のゴミ捨て場がいつも僕の目には入る。

誰も見向きもしないような景色に、僕は親しみを感じていた。

帰宅した僕はまず最初に、台所に向かう。

そこには、たまに、母からの手紙があったからだ。

なんでもない内容のメモのようなお手紙だ。

そこには、こんなことが書いてあった。

「母さんは、帰りが遅いから、冷蔵庫のものを食べておいてくださいね。」

青色のボールペンで書かれた文字は、所々がかすれていた。

僕はいわゆる鍵っ子だった。

家の鍵は僕のランドセルに紐で結びつけてあった。

僕は宿題もせず、目的もなく居間のテレビをつけるのが癖になっていた。

居間と和室の間の柱には、僕が小学生1年生からの身長を削り込んだ印が視線に入る。

僕は勝手に大きくなったかのような言動が小生意気な小学生だった。

家では母に甘え、学校ではよい子を装っていた。

僕はこの後も、このスタイルを貫いていくのであった。

あの出来事が起きるまでは。

つづく

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「【生き抜く力】ガンと闘う10歳の僕におきた奇跡」です。

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生き抜く力【ガンと闘う10歳の僕に起きた奇跡】|ほっし校長|note

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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