【告知された辛い言葉】
主治医の先生が、私と、私の母親に告知した。
「残念ですが、お子さんの病状の場合、手術(切開)してみないと、なんとも言えません。
切開して、処置できないほど転移が進行していたら、閉じるだけになるかもしれません。」
私は、この説明の意味がすぐに、理解できた。
それは、「すでに手遅れの状態かもしれないと言うこと」
それは、
「もう、助からないかもしれないということ」
なのだと。
私のそのときの心のなかは、まさに、【空っぽ】になった。
しかし、
私と同じか、それ以上にショックだったのは、私の母親の心なのだと、私はすぐに気付いた。
【母親のこころ】
母親の心は、引き裂かれる思いだったに違いない。
「残念ですが、お子さんの病状の場合、、、。」この言葉だけが、ずっと身体中をぐるぐるまわっていたのだろう。
僕は、こころのなかで母親に連呼していたことを思い出した。
「お母さん、僕、死ぬんだね。」
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