愛のことば

ほっし校長
2021年10月28日 03:34
【note】より

希望をなくさせない。

生まれてきて良かったと思える人生に。

私が心に焼き付けたことばを紹介します

世界中の保護施設や病院を生涯をかけて回ったマザー・テレサ。

その保護施設や病院には、もう、とうてい助かる見込みのない病におかされた人々、子供たちが大勢いた。

それでもなお、懸命に世界中の、人々に会いに行った理由を、マザー・テレサに質問した。

すると、その優しく、まっすぐな眼差しで、こう言った。

「この人々は、そう永くは生きることができない。」

「だけど」

「あ~、この世に生まれてきて良かった。」

「そう、思ってもらいたいの。」

人々が、生まれそしてこの世で生きていくことの真髄(神髄)がここにあった。

私は、このことばをきっと一生涯忘れないだろう。

末期ガンの患者さんにかけてあげることばは、そう簡単には見つからないだろう。
実際に、当日、末期ガンの祖母にかけてあげることばは、最後まで見つからなかった。
癌サバイバーの私の場合には、当時の闘病中、できれば人から声をかけられたくない!と、思っていたくらいだ。
「そっとしておいて」
「放っておいて」
「かまわないで」
そう、何度も繰り返していくうちに、
ますます、むなしく、そして、寂しく、孤独になっていくのだった。
発することばとは裏腹に、
「いつまでも、傍にいてほしい。」と思っている自分のなかの矛盾との葛藤が常にあった。
しかし、当時の私に、今の自分が声をかけるとしたら。と考えてみると、やはり適切なことばが見つからなかった。

◼️【愛のことばは、口から発するのではなく、心から、そして、瞳から】

もしかすると、相手を思う愛のことばは、口からだけではなく、その瞳の奥から相手の瞳に届けることで伝えるものなのではないかと、思った。
そして、心から感じ、思った想いは、相手の心にも、自然な形で届くのではないか。と思った。私が当時、癌の手術前や、闘病中に、「話しかけはいらない。ただ、傍にいてほしい」と思っていたのは、その理由は、それだったのではないかと思ったのだ。
人は、人に支えられ、助けられ生きている。
そして、寄り添い、あたたかいことばをかけられ、生きていく。
人は、人を想い、命のことばをかけてくれる。そのことばには、愛があり、あたたかい心がある。受け取った愛のことばに感謝し、そして、瞳で、心で感じ取っていく。
人は命があるかぎり、生き続けなくてはいけない。それが、後わずかな命であっても、それを途中で、絶ってはいけない。
命があるかぎり、最後の最後まで、微かな息が絶えるまで、最後まで呼吸して生きていく。
そして、最後の一息を使って、「この世に生まれてきて、良かった」と。
それが、この世に生まれてきた目的なのだと、私は決めた。

ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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