ガンと闘う生命
私が骨肉腫を発症したのは、今から約40年前の10歳の時のこと。
抗がん剤も今の薬ほどの効果がなかったかもしれない。
当時、癌(ガン)は、命が助からない病というイメージが強かったが、医療技術の発展とともに癌(ガン)は治る可能性が高くなってきた。
当時とは比較ができないほど医療技術が進歩したのだが、未だに解決できない課題がある。
それは、小児がんサバイバーの抱える後遺症である。
具体的には身体的、精神的、そして社会適応において、一定数の比率で、問題に直面し悩んでいる小児がんサバイバーが存在するのだ。
現在では、小児がんサバイバーが晩期に抱える悩みに対して、支援する活動に動きが出てきており、厚生労働省において就労支援も開始された。