小児がん患者の闘病記 story1【小児がん最終ステージの僕が、特別室に入院した理由とは】

小児がん患者の闘病記 story1

癌治療の為の入院生活が始まった。
それは、小学3年生の夏のことだった。

僕はこれまで、長期間、両親と離れての外泊をしたことがなかった。

入院している患者さんの中には、数名の子供もいたが、僕が入院してからすぐに退院していった。この病院に入院している子供は、僕一人のみとなった。

僕の病室は個室で、看護婦さんのいるナースステーションのすぐ隣の部屋で、ナースステーション側の壁が、ガラス張りになっていた特別室だった。
後々に、教えてもらったが、僕が子供であることから下記のことを考慮して、この特別室に入院することになったようだ。
・身体的な苦痛を看護婦さんに伝えづらいため
・ナースステーションから僕の病状の悪化などの異変にいち早く気付くため
・ナースステーションからすぐに駆け付けることができるため
・他の大人と隔離し、精神的負担を減らすため
・予定している大きな手術後の集中治療のため
以上が特別室に入院した理由だが、入院費は、ビックリするほど高額だったようだ。
しかし、当時の僕にはその事を心配する心の余裕は、全く無かった。

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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