癌患者の気持ちを理解するための具体例をお話しします(当時、小児がん患者だった私の体験をもとにしています)。
まず、癌(ガン)患者の気持ちを理解することは大変難しいことなのです。
私自身、癌を発症した時もこころを閉ざし、周りの人の理解を助けるような余裕がありませんでした。
僕の気持ちなんかわかるはずがないと、
当時10歳の僕は思っていたのです。
患者さんのことを、いろんな面でサポートしてくださる心の温かい方々がおられますが、
患者さんの心は、周りの誰も寄せ付けない気持ちに支配されており、
癌患者さんの気持ちを理解するためには、最初に、閉ざした心を開いてもらえるように働きかけをすることです。
【① 患者さんの閉ざした心を開くこと】
この方法の具体例は、患者さんによってケースバイケースです。
今回は、ひとつの例としてお話しします。
患者さんは、とっても孤独感を感じています。ですが、その孤独感の中に他者が無理矢理入ろうとすると、余計に心を閉ざしてしまいます。
◼️患者さんのペースに合わせて会話をする
・焦らずに
・時間をかけてゆっくりと
・患者さんから返事を返されたら、
また、話しかけるくらいのペースで、
しばらく続けます
少し矛盾する話ですが、時折、一人にさせて欲しくなります。
以前、お話いたしましたが、癌を発症すると、孤独感に包まれてしまい、とっても寂しくなります。
孤独感に包まれるとたいへん辛くなることから、誰か近親者に傍で寄り添って貰いたいものなのですが、時折、一人にして欲しいこともあるのです。
心がとっても不安定になっている状態と捉えて、ゆっくりと時間をかけて対応することが大切なのです。
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