ガン発症時の「孤独感」の悩みを解決する方法を解説します。
がんを発症すると、気持ちがとても孤独になります。
それはなぜかと言いますと、ガンを発症さると、
こんな思いが頭から離れなくなるからです。
「なぜ、自分だけがガンになったんだ」
「どうして、自分だけがついてないんだ」
つまり、自分の殻にとじ込もってしまうのです。
そして、気持ちの面で、孤立し、孤独になっていきます。
しかし、この孤独感は、気持ちの面から来るもので、
改善することができるものです。
先に結論をお話しします。
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【孤独感の解決方法】
患者さんにしてあげること;
「大丈夫よ、一緒に頑張ろうね。」と声をかけてあげる
患者さん自らすること;笑い、笑顔を絶やさない
* 具体的な方法は、以降に記述しています
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そして、こんな良いことが得られます。
① 孤独感に悩むことがなくなります
② 精神的な孤独感で悩む人を救うことができます
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では、なぜ、「孤独感の解決方法」が必要なのかと言いますと、ガン治療を受ける上で重要なことだからです。
孤独感の解決方法がなぜ必要なのか
自らの身体が癌(ガン)に侵されたと知ったときから、ガンとの闘いが始まります。
癌を発症したときに、いちばんつらいと感じたことは、心に大きな穴が空いたような感覚と、迫り来るような孤独感です。
それは、周りに親しい家族や仲間がいたとしても、周りが明るい、和やかな雰囲気に満たされていたとしても、変わらず、自らを襲ってくるのです。
癌を外科手術や、薬で治療することも必要ですが、それ以上に精神的なケアが重要と感じます。
「もう、自分の命は助からないかもしれない。」
「みんなと別れるのがこわい」
そのような不安な気持ちが、少しでもなくなるようにケアしてあげる必要があります。
孤独感の解決方法がなぜ必要なのか?
それは、
患者さんにとっての精神的負担となる要因は複数あり(治療の不安、手術の不安、将来の不安、治療費の不安、精神的孤独感など)、そのなかでも、精神的孤独感による精神的負担が大きいものと、自らの経験から思うのです。
患者さんが抱える精神的負担の全てを解決することは難しく、そのなかでも、これからの治療や身体への影響を考えますと、精神的孤独感が解消できる可能性が見えてくると、患者さんの精神的負担がかなり軽くなるのではと思うのです。
この内容を最後まで読むと、患者さんに寄り添い精神的負担を軽くしてあげて、精神的な孤独感を解消することができるようになります。
もし、あなたが孤独感に襲われた場合には、この内容について実践することで、その孤独感が解消することができます。
孤独感を解消した先には、治療に専念している未来が見え、その未来に希望が持てるようになるでしょう。
ですので、最後までお読みいただきたいです。
いかがですか、
ご興味いただいた方は、ありがとうございます。
では、説明させていただきますね。
今日は孤独感を解消する方法の一部をお話ししますね。今日お伝えする内容は孤独感を解消するための最初の準備ですけども、
この一部を知っていただくだけでも、この未来を手にすることができますので安心してくださいね。
この解消方法を実践した未来
この記事で紹介する「孤独感の解決方法」をすでに実践した方は、自身の気持ちのコントロールで、孤独感を解消できるようになりました。
私自身もできるようになりましたよ。
そして、この解消方法を皆さんにお伝えすることができるようになったことも、全ては実践してきたからだと感じます。
しかし、皆さんはきっと
;「あなただから、できたんじゃないですか?」
と、思うかもしれません。
いいえ、
皆さんでもできます
大丈夫ですよ。皆さんでもできますよ
私のこれまでのこと
何故私が「孤独感を解消する方法」について説明できるのかをお話しします
私は、当時、小児ガンの発症が分かったとき、すでにガン細胞が転移し始めており、主治医の先生から、末期状態のガンと、診断されました。
その病名は、骨肉腫でした。
一度は聞いたことがあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
当時、希少種の難病として、メディアに取り上げられ、ドラマにもなったガンです。
骨の中に発症する症状から、初期の発見が難しく、症状が顕著になってからの処置は、患部(手足)の切断が唯一の助かる方法と言われていました。
私も例外ではなく、主治医の先生から、脚部の根本からの切断を宣告されました。
そのような難病と闘ったわずか10歳の私の記憶は今でも鮮明に甦ってきます。
とてもつらく、その辛さは、ことばでは表現できないほどです。
私はその辛さの根本は、孤独感にあることを、当時10歳の経験の範囲で理解していました。
現在大人になった私が、当時10歳の私の心の記憶を呼び起こし、自身のことばで解説させていただいています。
孤独感を解消する方法は、ガンを発症し、この先の人生に希望を持てなくなった方にとっての、「光」(先を照らしてくれる灯り)なのだと思っています。
希望を持てなくなった方に、再び「生きる力」を呼び戻しするための、唯一の方法なのかもしれません。
なぜ今回、この話をするのかについて
私のblogの理念
私は、当時、小児ガンを発症し、とてもつらく、とてもさみしい気持ちで押し潰されました。
あの思いは二度としたくない。
そう思うのです。
そして、同じように、今、ガンを発症したお子さんから大人の方に同じ苦しみを味わって欲しくない。
出来ることなら、その苦しみから早く解放してあげたい。
せめて少しでも、精神的な孤独感を解消してあげたい。
という気持ちがあるからです。
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今すぐ実践すべき理由、やらないとまずい理由について
今、あなたの状態そして、あなたの大切な人の状態を、よくお確かめください。
急いでください!
あなたの大切な人は、今現在も孤独感から来る悩みで苦しんでいるのです。
現実を知ったとき、あなたがとる行動はおのずと決まってきます。
患者さんの気は休まることなく、日に日に辛さが増していき、気持ちが押し潰されてしまいます。
今、この瞬間も孤独感に悩み、自分自身の治療の事さえも、しっかりと考えることができないでいます。
今、自分自身に起きている事自体をどのように解決したら良いのかさえも、答えを見つけることができないでいます。
しかし、
この記事と廻り合い、最後までお読みになりなったあなたなら、それができるはずですよ。
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私のblogについて
私のblogは、「病気でも幸せになる」という理念を、最重要に位置づけた記事を配信しています。
今回の記事
【体験談】ガン発症時の「孤独感」の悩みを解決する方法
*こちらの記事は、お医者さんや、看護師さんなどの医療従事者の方々のような専門的知識がなくても、しっかりと実践できる内容になっています。
むしろ、医療スタッフの方には限界となる領域のこと、それは、あなたの大切な人への寄り添いであり、心からのつながりなどです。
あなた自身ののデリケートな心の状態への接し方、そして、あなたの大切な方との関係性のなかで、あなたしにか出来ないお気持ちの察し方などです。
あなた自身と、その大切な方への思いをかたちに実現するために、まとめた記事ですので、ぜひ、お読みいただきますようお願い申し上げます。
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効果が出るまで
こちらを実践して、効果が出るまでには、しばらく時間がかかります。
それには、患者さんの個人差もありますし、ガンの症状や期間にもよるからです。
今回のテーマについては、日々の習慣となることですので、患者さんが少しずつ明るい表情、前向きな言葉などが、現れ始めましたら、それからさらに継続をしてください。
場合によっては、とても長い時間が掛かることも考えられます。
重要なことは、あなたの大切な人に対する愛情ですし、あなた自身は、自分のことを愛する自己愛が全てです。
愛情があれば、長くても続けられるはずです。
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皆様からのQ&Aについて
皆様からの、疑問、ご質問を想定してお答えいたしますね
①小児ガンを発症した子供の場合には、どのように接したら良いですか?
「お答え」
いろんなケースが、ありますので、一文だけでは答えるのが難しいですが、シンプルにお答えしますと、
ガン告知されている場合と告知されていない場合によって、接し方が変わると思います。
ある意味、告知を乗り越えているお子さんの場合は、通常通りの接し方でよく、ただ、なるべくは側に寄り添う時間は長めにして接してあげてください。
場を無理矢理明るくしようとする必要はないですが、孤独感が長く続くと、精神的負担が大きく影響して、周りに対しての障壁が厚く、高くなり、なかなか孤独感が解消されないかもしれません。
焦らずに、患者さんのペースにあわせて接することで、少しずつの変化を捉えてあげて、その時々の精神的負担の状態に合わせてあげてください。
告知をされていない場合には、ガン発症に気が付いていない様子であれば、闘病中の不安に対して、必要以上に不安に悩まないように、普段より長めの時間を、会話に使ってあげてはどうでしょうか。
患者さんの様子を見ながら対応してあげると良いかと思います。
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②お年寄りか、ガンを発症してひどく落ち込んでいます。何をしてあげたら良いですか?
「お答え」
ガン告知を受けていらっしゃるケースですと、主治医の先生が告知に耐えることができるとご判断されたということです。
お年寄りで、ガン告知することをご判断されているとすると、完治する可能性が高い場合とも推察し、捉えることができます。
精神的にも耐えることができるという判断をされていると思いますので、通常通りの接し方で良いと思います。
ただ、それでもガン告知を受けていると、時折、情緒不安定になったりしますので、少し長めの会話をして、少しでも不安に感じているようすが見られましたら、少しでも孤独感を解消できるように、
寄り添いの時間を長くして、接してあげると良いかと思います。
孤独感は、一度解消できたとしても、またすぐに甦り発生するようです。
周りに親しい人が居て、和やかな明るい雰囲気に包まれていたとき、多少なりとも孤独感が薄くなったとしても、ひとりになった瞬間に、大きく重い孤独感が襲ってくることがあります。
根気よく、何度も何度も諦めずに、接してあげてください。
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③ガンを発症したことで、精神的にパニックになっています。普段の接し方についてどうしたら良いですか?
「お答え」
ガンを発症したことをご本人が認識しているケースですが、長めの会話と、寄り添いの時間を長くすることをまずは試してみて、
それでもパニックが沈静化しなければ、専門家に相談が必要です。
専門知識のない方では、出きることは、ここまでです。
まずは、主治医の先生の問診で、ご相談してください。
ガン患者さんの心のケアを専門とする先生がおられますので、ご相談してください。
ただ、誤解を恐れないでお話しいたしますが、
専門の先生に受診をされた場合に、処方箋を勧められるかもしれませんが、私自身の経験から言いますと、この孤独感については、処方箋(精神安定剤など)では本当の意味では解消出来ないものと考えます。
あくまでも、いち経験者の私の意見なのですが、処方箋は、一時的なもので、結局、いつかは効果が切れてしまうものなので、その効果が効かなくなったときが大変なので、あまりオススメしません。
最近は、とても良いお薬が使われているとはおもいますが、あくまでも私個人の経験者としての意見と捉えてくださいますと、幸いです。
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今こそあなたの力が必要です
さあ、一緒にやりましょう!
私自身が小児がんになり、主治医の先生からのガン告知を受けた経験から、今まさに、ガンと向き合う患者さんのお気持ちが、自分の身に痛みとして感じるほどにわかります。
ガン患者さんの、一番の不安なことは、ご自身の将来のこと、今後の手術や抗がん剤治療のことです。
その事から避けて通ることは難しいかもしれませんが、患者さんの精神的負担からくる、孤独感を少しでも軽くしてあげることは可能です。
私は医療従事者ではありませんので、専門知識を必要としない、患者さんへのケアの方法について追及してきました。
医療従事者の方にしか出来ないこともありますが、私たち、患者さんの身内や親しい間柄、心がより強くつながる関係性の人にしか出来ないこともあります。
私は、後者の方にしか出来ないことをより多く知っていただき、なるべく早く、患者さんの精神的負担を軽くし孤独感をいち早く解消してあげて欲しいと、切に願っております。
ぜひ、本blogテーマにて、一緒にやりましょう!
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患者さんにしてあげること;
「大丈夫よ、一緒に頑張ろうね。」と声をかけてあげる
患者さん自らすること;
笑い、笑顔を絶やさない
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では、解説いたします。
まずは、患者さんにしてあげることについてです。
実は、患者さんにとって、最初に乗り越えるべく試練が「孤独感」との闘いです。
これは、ガン告知を受けていても、告知を受けていなくても同じような孤独感を感じるものと思います。
それはなぜかと言いますと、
ガン告知を受けなくても、患者さんにとって、自らの身体の中に発症している事の重大性は、うっすらと感じ取っているものです。
私自身の経験から言いますと、ガン告知を受ける前から周りの大人の方々の言動や仕草などからも容易に、「いつもの状況ではないこと」を感じ取っていました。
そして、その結果、私は【孤独感】を感じ、時間の経過と共に、その孤独感が強くなっていきました。
その後のガン告知を受けた時に感じる孤独感とは、少し異なった感覚だったことを覚えています。
ガン告知自体も、とてもショッキングなことなのですが、告知前に感じた孤独感の方が重く辛いものでした。
ガン告知を受けた時の孤独感は、心に大きな穴が空いたまま、そこに風が吹き抜けているような感じでした。
心臓がばくばく、ドクンドクンと鼓動が周りに聞こえんばかりに感じるように、とても大きな衝撃に感じました。
このように、大きな重圧で潰れそうになっている状態の時に、患者さんにしてあげることとは、
その【重圧】を軽くしてあげることなのです。
その方法は、こちらの2点です。
重圧分散の覚悟
寄り添いの約束
とても難しいことば表現になりましたが、
この2点の想いが込められたことばが、
「大丈夫よ、一緒に頑張ろうね」
です。
この2点の意味が込められた表現であれば、別のことばでも患者さんの孤独感を軽くすることに効果があるものと思います。
実際に、私がガンを発症し、孤独感に押し潰されそうになっていたときに救われた言葉が、このことばだったのです。
「大丈夫よ、一緒に頑張ろうね」
私は、このことばを母親と、叔母から言われました。
そして、とても救われました。
これは、他人には簡単に言えないことばです。
【覚悟】を持って、「一緒に頑張ろうね」ということは、「治るまで一緒だよ」ということを意味するため、患者さんにとっては、この先の未来においても、一人じゃないという安心感が得られます。
また、単なることばの表現に留まることのない、深い意味が込められており、【約束】をしますよ。
という、絶対的な安定を証明しているとも言えます。
これらのことばには、そのような意味が込められていると分析できます。
そして、だからこそ、ガンを発症した当時の私の心にとても響いたのだと思います。
同様に、これら【覚悟】や【約束】の意味を込めた言葉はいろいろあると思いますので、皆さんのお考えで患者さんにお声を掛けられると精神的孤独感の解消に効果が得られるものと思います。
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次に、患者さん自らすること;
笑い、笑顔を絶やさない
を解説します。
こちらの解説をする前に、
きっと皆さんからは、「すでに孤独感に満たされていたら笑顔になんかなれないでしょ」っていう意見が出てくることでしょう。
その通りなのです。
苦しく辛い想いをしている時に、明るい笑顔になることはとても難しいもの。
しかし、この孤独感の世界から抜け出すためにはこの方法が一番よいものと考えており、
いきなり100%の笑顔ではなくても、数%から始めればよいと考えます。
【笑顔のなり方】についても、こちらのblogに説明記事がありますので、リンクから、お読みになりご参考にしてください。
《参考記事》
【ワンポイントレッスン】素敵な笑顔で楽しく笑う方法
さて、徐々に、笑顔になれてきましたら、気分も良くなってきたと思います。
さらに笑顔になり、最終的には笑顔が溢れる状態になったとき、
「人に会いたい!」
「人とコミュニケーションしたい!」
という気持ちが芽生えてきます。
そこまでになりますと、もう心配は要りません。
【孤独感】から抜け出すことができます。
この状態が習慣化できたとき、患者さん自身の中に孤独感という言葉は解消されてなくなっているでしょう。
ぜひ最後に行って欲しいことがあります。
【近親者の方へのお願い】
患者さんに笑顔が溢れるようになってきた状態が、安定してきましたら、ひとまず安心なのですが、
ガン患者さんの心はとても敏感になっているため、ちょっとした出来事から衝撃を過剰に受けてしまい、またすぐに孤独感に満たされてしまうかもしれません。
そのちょっとした変化に気付くことができるのは、近親者の方々のみです。
ガン患者さんは、ガン発症、治療、手術、再発、…と、場合によっては、長い期間において、心配や不安が続きます。
その事に気をつけて、何かあったらサポートしてあげてください。
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関連テキスト
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私の関連書籍はこちらのリンクから
生き抜く力【ガンと闘う10歳の僕に起きた奇跡】|ほっし校長|note
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ガン患者さんと近親者の方々にお伝えしたいこと
自らの身体が癌(ガン)に侵されたと知ったときから、ガンとの闘いが始まります。
私は、自らが癌と闘った経験、そして、当時の記憶から、癌を発症したときに襲いかかる「孤独との闘い」についてお話していきます。
癌を発症したときに、いちばんつらいと感じたことは、心に大きな穴が空いたような感覚と、迫り来るような孤独感です。
それは、周りに親しい家族や仲間がいたとしても、周りが明るい、和やかな雰囲気に満たされていたとしても、変わらず、自らを襲ってくる。
当時の私の心は常に「孤独感」に支配されていました。
癌を外科手術や、薬で治療することも必要ですが、それ以上に精神的なケアが必要と感じます。
「もう、自分の命は助からないかもしれない。」
「みんなと別れるのがこわい」
そのような不安な気持ちが、少しでもなくなるようにケアしてあげる必要があります。
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患者さんの気持ちへの配慮について
癌(ガン)患者の気持ちを理解することは大変難しいことです。
私自身、癌を発症した時もこころを閉ざし、周りの人の理解を助けるような余裕がありませんでした。
「周りの人に、僕の気持ちなんかわかるはずがない」
当時10歳の僕は、そのように思っていた。
癌患者さんの気持ちを理解して、患者さんのことを、いろんな面でサポートしようと働きかけをしてくださる心の温かい方々がおられます。
しかし、当時、癌を発症した僕のこころは、周りの誰も寄せ付けない考えで支配されていた。
癌患者さんの気持ちを理解するには、まず最初に、閉ざした心を開いてもらえるような働きかけをする必要があるのです。
小児がん患者さんへの配慮について
癌(ガン)による身体的痛みと心の痛みは、どちらが辛かったかということを問われたことがありました。
癌サバイバーとしての私の考えを述べさせていただきます。
タイトルの、「癌(ガン)による身体的痛みと心の痛み」については、私が癌(骨肉腫)を発症した当時、まだ10歳の子供であったことからだと考えますが、私にとって「心の痛み」の方が断然辛かったのです。
身体的には、下腹部の腫れ上がりがひどく、お腹が膨れてしまい、パンツのベルトが閉まらないくらいでしたし、足の間接部や、腹部にかけて、熱を持った状態であり多少の痛みも感じました。
しかし、当時の私は、まだ10歳であり、自らの身に起きた、「一大事」にショックを受けていた方が、より辛かったように考えるのです。
小児がんの患者さんがすべて、同じだとは思いませんが、人生経験の少ない子供のの時分に起きた、大病は、子供の心に、そして、小さな身体に大きなダメージを与えることには、違いありません。
現代医学の進歩から、身体的な痛みを和らげる薬は、できてきているものの、「心の痛み」については、薬で容易には解消されません。
ましてや、子供の場合には、人生経験も少なく、入ってくる情報の理解を可能にするための知識も少ないことから、自らがこの「心の痛み」を解消させる術がないことが大きな要因となって、小児がん患者さんが、心を痛めているものと考えるのです。
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