【僕が家庭の平和を壊した日から43年】
 父親との思い出

当時の私は父親を怖がっていた

そして、

私は自分を責めていた

ガンを発症した私は怯えていた

父親からの言葉に怯えていた

私が大人になった今、冷静に分析してみると

おそらくは、父親は精神的ストレスに弱い

大人だったのだと理解できた

いや、もしかすると

どんな大人もそうなるのかも知れない

私が小児がんを発症したときからの

父親の言動は、それによるもの

だったのだろう

私はその事に対し、自分を責めていたのだ

私は、自分の至らなかったところを探していた

そして

ひとりぼっちの反省会をしていた

なす術は、なかった

父親は、私に怒りをぶつける

嵐のように現れては

無くなり、そしてまた現れては無くなった

嵐の次の日は、決まって快晴だった

父親の喜怒は、ランダムに、何度も繰り返された

あの頃の父親の精神状態が崩壊していたことに気がついたのは、ごく最近のことだ

父親も母親もその頃のことを、少しずつ語ってくれたからだ

家庭内で、家族がガンを発症すること

それは

家庭内全員にとっての問題だった

この病から逃れられないのは、患者本人だけではない

家族全員の心に転移していく

家族の一員へのガン発症は、あっという間に家族全員へと影響を与えた

そして、

その一人一人の

心にぶち当たり

弱気ものは、精神崩壊に発展するのだ

私は父親を責めてはいけないと、心で理解した

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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