さようなら 僕の右足【僕が小児がんと闘った時の心構え】

さようなら 僕の右足

僕は、今日、骨肉腫の手術を受ける。

僕の右足の付け根に発症した癌(ガン)細胞は、ものすごいスピードで増殖し、患部周辺に広がり、転移していた。

僕の下腹部は異常に腫れていた。

僕は身体の内部も、見た目も、醜い姿になっていた。

だから、手術で何とかするんだ。

僕の右足は、今日でお別れだ。

手術前に、主治医の先生に告知されていた。

「命を救うために」
「生き続けるために」
「右足とお別れしよう」
「癌(ガン)とお別れしよう」

今日の昼から、僕の手術の順番がくる。

僕は病室のベッドの上に立った。

【左足と右足で、しっかり立てた。】

【まだ、右足はしっかりしているのに】
【右足、まだ、使えるのに】
【右足とは今日でお別れだ】
【右足さん、今日までありがとう】
【もっと、労ってあげればよかった】
【さようなら】
僕は病室のベッドの上に立ち、手術用の衣服に着替えた。

病室のベッドの上から、病室の外の景色が見渡せた。

そして、心のなかで唱えた。

「よし、僕は癌(ガン)と闘って、
必ず勝ってみせる」

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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