公的機関の利用の紹介
現在、公的機関での、「小児がん」患者さん、ご家族、近親者の方、関係者の方々をサポートする環境があります。
私が、小児がんを発症した40年前から比較しますと、かなり充実しているものと思います。
なお、この記事におきましては、「国立がん研究センターがん情報サービス」様の公式ページから、原文をそのまま掲載しております(内容改変しないことを条件に自由掲載可)。
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出典 「国立がん研究センターがん情報サービス」
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小児がんの相談窓口
がん治療や療養生活の中では、さまざまな悩みや困りごとが出てくることもあるでしょう。
そんなときには、「相談支援センター」や、さまざまな専門職が、小児がんの子どもとその家族の今とこれからを考えるお手伝いをします。
どんなことでも相談できますので、ぜひ活用してください。
1.まずは小児がん拠点病院等の相談支援センターへ
小児がん拠点病院は、小児がん医療および支援を提供する中心施設として厚生労働大臣が指定した病院です。
また、小児がん連携病院は、小児がん拠点病院と連携して小児がんの医療および支援を提供する病院です。
これらの施設には相談支援センターがあり、小児がんについてのさまざまな相談に応じています。
お近くの小児がん拠点病院と小児がん連携病院は、以下のページから探すことができます。
関連情報
小児がん拠点病院を探す
相談支援センターでは、がん専門相談員(※)としての研修を受けたスタッフが、患者や家族、地域の人々に、信頼できる情報に基づいて、がんの治療や療養生活全般の質問や相談にお応えしています。
小児がん拠点病院等の相談支援センターのほかにも、全国のがん診療連携拠点病院等にがん相談支援センターがあります。
関連情報
病院を探す-がん診療連携拠点病院を探す
「がん相談支援センター」とは
どんな相談ができるの?
※がん専門相談員:がんに関するさまざまな疑問や悩みごとの相談を受ける専門家です。
がんの相談対応について国から指定された研修を受けており、がん診療連携拠点病院等のがん相談支援センターには必ず相談員として配置されています。
相談者に科学的な根拠や実践に基づく信頼できる情報を提供し、よりよい治療選択やその人らしい生活ができるよう支援します。
2.ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーとは、患者が治療や療養と毎日の暮らしが安定して継続できるよう、療養生活に関わる幅広い相談に応じる専門家です。
基本的に、社会福祉士などの国家資格を持つ人が担当しています。
MSWや医療ソーシャルワーカーと呼ばれることもあります。
治療費や転院後の生活の相談、学校や就労の悩み、家族の療養生活での不安など、さまざまな内容の相談をすることができます。
担当医、またはがん相談支援センターで、ソーシャルワーカーに相談できるかを尋ねてみましょう。
3.小児看護専門看護師
医療機関によっては、小児がんを支援するため小児看護専門看護師などの専門職がいる場合があります。
小児看護専門看護師とは、子どもたちが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し、他のスタッフと連携して水準の高い看護を提供する看護師です。小児がんの治療の過程で出合う困難なことや悩みについて、担当医や看護師やスタッフと協力しながら子どもと家族の療養生活を支援します。
治療を受ける医療機関に小児看護専門看護師がいるかどうか、担当医や看護師に確認してみましょう。
そのほかにも、がん看護専門看護師や、さまざまな分野の認定看護師などがいる場合があるため、困ったことがあれば遠慮せずに担当医や看護師、相談支援センターのスタッフに相談してください。
4.長期フォローアップ外来
小児がんでは、病気そのものが治癒した後も、時間が経過してから生じることがある晩期合併症に適切に対処するために、長期にわたる定期的な診察と検査が必要になります。
これを長期フォローアップといい、医療機関の長期フォローアップ外来などが対応しています。
長期フォローアップの診察で異常が見られた場合には、各分野の専門医により連携した治療が行われます。
治療終了後も、成長や体調に関して悩みや心配があるときには、長期フォローアップ外来で診察を受けて、担当医・専門医に相談してください。
また、ご自分の施設に長期フォローアップ外来がない場合や、どこに相談したらよいかわからない場合などには、小児がん拠点病院等の相談支援センターにご相談ください。
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[…] 小児がんの相談窓口(c) 国立研究開発法人国立がん研究センター […]