小児がんサバイバーの消えない不安
私は小学3年生の時に、右足付け根部に骨肉腫を発症。
当初の手術計画では、右足を切断する検討もされており、手術前の癌告知の際には、右足切断の説明と、切断の了承確認も経験した。
わずかに10歳の私にはとてつもなく重い内容の告知に、私は言葉を無くした。
私は、この世に産まれ、わずか10年目で身体の一部を切り捨てなくては生きていけない。
私にとって、手術ははじめての経験だった。自分自身の身体を切り開くことを想像しただけで、とっても不安な気持ちになった。
手術中は、麻酔が効いていて、眠っているから大丈夫だと説明されたが、眠っていても、身体を触られたり、痛みを感じたらすぐに目が覚めそうな感じがした。
10歳の私には、麻酔の効果を最後まで信じることができなかった。
私は、その不安な気持ちを看護婦さんに話したことがあったが、その時も、「大丈夫よ」とだけ言ってもらえた。
笑顔で、「大丈夫よ」。
すると、とっても気持ちが楽になったのです。
それからしばらく経ったある日、私の病室に主治医の先生が往診に来られた。
きっと先生は、看護婦さんから聞いていたのだろう。私に、手術中の麻酔のことについて説明をしてくれた。
とても分かりやすく、ゆっくりと説明される内に、手術に対する不安な気持ちが徐々に薄らいできた感じがした。
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