僕にはまだ、足が必要なんだって②【骨肉腫を発症した僕が、手術に成功し、人生の目的を強く想った時】

僕にはまだ、足が必要なんだって

手術直後、主治医(執刀医)の先生が、手術室から出てきて、僕の両親に説明をしていた。

「癌(ガン)の進行が早く、右足を残せるか否かのギリギリのところであった。

足に障害が残らないように、極力、内部組織を残すように処置したこと。」

先生の説明に、両親は安心した。

僕は、麻酔から覚めるまで手術室から出ることができなかったが、両親は、右足のことを早く、僕に伝えたかったことだろう。

僕の身体には、大きな手術の傷痕がある。しかし、見える傷痕よりも、見えない心の傷痕の方が遥かに大きく、深いものだった。

この癌(ガン)を発症したことで、僕の心には大きな傷が残ったが、それを遥かに上回る程の幸せが舞い込んできている。

消えることのない心の傷を持ち続け、残りの人生を歩む。

そして、僕には右足が奇跡的に残された。

この右足は、一度無くなった後で、神様が僕にプレゼントしてくれた一生の宝物だ。

僕は残りの人生の中で、この右足のお陰でできることを経験するはずだ。

それが、僕の人生の目的なんだ。

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡


ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

おすすめ記事