【小児ガン(骨肉腫)と闘った僕に起きた奇跡】マンタに乗った少年(骨肉腫患者) story4

【小児ガン(骨肉腫)と闘った僕に起きた奇跡】マンタに乗った少年(骨肉腫患者) story4

【手術前日】

私は明日、手術を受ける。主治医の院長先生自らが執刀してくださることになった。

前例のない手術。

患部を切開して、手の施しようのない場合は、そのまま閉じる。

患部が処置可能な場合は、切除するが、右足を切断する可能性が高い。

ガン転移の可能性もあり、明日は私の運命が大きく決まるときだ。前日はなかなか、寝付けなかった。

とても暗く、静かな病室。

時折、廊下を看護婦さんが小走りに病室の前を通過する音が聞こえるのみだ。

なかなか寝つけない。

無理やり目をつむるが、手術台にのせられた私が、手術室に向かう長い通路を運ばれていく様子が鮮明に見える。

私は、天井しか見えない。

「あ~、僕はどうなるんだ。」寂しさだけが頭をよぎる。

いつ寝たのかわからないまま、気付くと朝を迎えた。

看護婦さんが私のところに頻繁に出入りする。

なにやら慌ただしくなってきた。私は、今日、手術台にのるのだ。



ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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