出典「国立がん研究センターがん情報サービス」
がんと学校
小児がん(腫瘍)を治療している病院には、入院して治療が必要な子どもの教育を継続して行うための学級を開設したり、特別支援学校の分校・分教室を併設している場合があります。
入院中はどうしても検査や治療の予定が優先されることが多くなります。
しかし、子どもには治療以外の時間も大切です。
いわゆる病院にある学校は子どもの病状や気持ちに合わせて、学習と生活の場を提供します。
病院によっては、院内保育や院外の保育施設と連携していることもあります。
病院にある学校には、
(1)病院に併設されている「特別支援学校」
(2)その病院を校区に含む小中学校が病院に開設している「病弱・身体虚弱特別支援学級」
(3)病院近くの特別支援学校から病院に教師が派遣される「訪問教育」
などがあります。
病院にある学校で教育を受ける場合は、基本的にその学校への転校の手続きが必要となります。
病院にある学校を利用するために転校手続きをした場合も、元の学校とのつながりは大切です。
入院中は学校と病院にある学校で連携を取りながら子どもの教育に取り組んでいくことになります。
具体的な方法や内容については、病院にある学校の教師が一緒に考え、相談に応じてくれます。
病院によっては、これらの教育施設(学校)がないところや、あっても入院期間が短いと利用できない場合もありますが、子ども図書室を置いていたり、教師を外来として迎え時間を設ける活動が行われていたり、家族会・患者会の連携による教育の取り組みがされていることもあります。
病院にある学校については、入院する病院の担当医や看護師、ソーシャルワーカーなどに確認してみてください。学習時間や内容については、お子さんの状況をみながら担当医や教諭と相談していきましょう。
なお、病院内にある学校のことを、広く一般的に「院内学級」という場合があります。
「院内学級」とは、正式に定義された用語ではありませんが、このような入院中の児童生徒に対して行われている教育のうち病院内に設置された学級のことを一般的に言います。
https://ganjoho.jp/public/institution/school/index.htm
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