【ほっし校長オリジナル絵本】はじめちゃんと洞窟の秘密

【ほっし校長オリジナル絵本】

はじめちゃんと洞窟の秘密


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私の名前は、はじめ

海洋生物の研究をする学者

しかし

普段の姿は、イルカの調教師

みんな、

私のことを知らない本当の姿を知らない

いや、

知られてはいけないのだ

私は2074年の未来から

タイムスリップして現代に来た未来人だ

そして

私にはとても大切な任務があった

それは

2025年に絶滅した海洋生物の

研究と保護

近未来の地球では、

海洋生物の80パーセントが絶滅していた

私の任務は

この地球上の生物を絶滅から救うこと。

私はこの任務に誇りを持って望んでいた。

そう、

あの出逢いがあるまでは順調だった

私の地球での生活は

ごく普通を装っていた

イルカの調教師のお仕事は、

私の任務を続けるための

ちょうど良いカモフラージュとなった

イルカの調教師には、

数名の同僚がいた

ベテランの調教師から、

将来の調教師を目指す若い人たちまで、

同じ環境で働いた私は

ひとりの調教師のことが気になっていた

そう、

その直感は当たっていた

そして、

その事は

私の任務の障害となってしまった

私は必死に

彼のことを忘れようとしたが、

結局、できなかった

この水族館では、

毎年、五月に

イルカのデビューショーが開催された。

水族館にとっても

大切なイベントだった

イベントのためのイルカショーの訓練は

昼夜続いた

そんなとき、

彼がいつもの時間になると

あの場所に行っているのを

見てしまった

彼は訓練を終えると、

海岸線の奥にある洞窟岩に

向かっていた

私は気になって、

後をつけた。

そこで、

彼の秘密を知ってしまったのだ

辺りを見回しながら、

慎重に先に進む彼。

その後を追うように、

付いていく私。

洞窟岩についた彼は、

辺りを見回した瞬間、

手をかざした洞窟岩の壁に

飲み込まれた。

「もしかして」

私の直感通りだった

「彼も、私と同じ」

「未来人だったのね」

そう、

彼は未来から来た未来人だった

そして、

時を超えた出逢いは

この後、

大きな展開へと続いた

つづく

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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