【小児ガン(骨肉腫)と闘った僕に起きた奇跡】 マンタに乗った少年 story1

【小児ガン(骨肉腫)と闘った僕に起きた奇跡】マンタに乗った少年(骨肉腫患者) story1

【愛と孤独】

私は、翌日から入院した。

それは、とても長い入院になることを知らなかった。

ガンの発症から完治するまでがどれ程の期間なのか、わずか10歳の私には知る機会もなかった。

おそらく、私の両親は説明を受けていたに違いないが、両親は、ガンの告知以来、私への会話をより慎重にしていたように、感じた。

確かに、あの告知を受けたときの、母親の姿。

父親が怒りをぶつける姿は、数十年経った今でも思い出すほど、衝撃的だった。

その時の感覚が、二人の発する言葉をより慎重にさせるのだろう。

私は二人の愛情に包まれ育てられた。

それだけに、今回の病と、はじめての入院生活にはとても、孤独感を感じた。

孤独とは愛情の対称。

孤独が陰なら愛情は、陽なのだろう。

私はこれまで溢れんばかりの愛情を注がれたのだから、今度は、孤独を感じるときなのだ。

今思えば、孤独を経験することは、よりいっそう愛情を感じるためなのではないかと今はそう思えるようになった。



ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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