【絶望という感情】
小児末期ガンと診断された私の心の声
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私は、10歳の時、右足の付け根部分の、軟骨に骨肉腫という希少ガンを発症しました。
診察を受けた時にはすでに、末期の症状(今で言う、ステージ4)の段階です。
私の身体の中のガン細胞はすでに下腹部の内蔵への転移が疑われました。
わずか10歳の夏の日のことでした。
🔷私の心の記憶
それは、決して忘れることの無い
🔷心に刻印された記憶
🔷私が10歳で、末期の小児ガンと診断された数日間の記憶を綴ります。
大変ショッキングな表現が出るかもしれませんが、
最後までお読みくださいますよう、お願い致します。
私の心のなかを全て呼び出して、言葉に綴ります。
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皆さんは、【絶望】を体験したことありますか?
それは、本当に、【絶望】ですか?
学校で、職場で、
「オレ、絶望だ!」と少し笑顔で、冗談ぽく言っているのを聞いたことありませんか?
私は、あれを【絶望】とは、思いません。
確かに、その人にとっては、【大変な出来事】だったのでしょう。
しかし。本当に、
【絶望】となった時には、言葉も出ません。
人と会話もできません。
人のことも見えません。
そして、自分のこともまともに見えません。
おそらく、【絶望】には、複数の段階があって、
私が経験した【絶望】も、その中では、低いレベルなのかもしれません。
しかし、前述の、「オレ、絶望だ!」とは、明らかに違います。
🔷真実を目の前に突きつけられることがあります、
🔷長い間生きていると、その頻度も多くなるでしょう。
🔷何度か同じような、ショッキングなことを経験すると、慣れてくることもあるかもしれません。
【絶望】とは、そうではないのです。
私は、その明らかに異常な自分の身体を、そこまで大変な状態だとは思わなかった。
しかし、私の両親、そして、かかりつけの内科医院の先生は、その私の身体を診るなり、大騒ぎをし始めた。
大人から診ると、それは、明らかに異常だった。
私の下腹部は、異常に腫れ上がり、小さな子供の妊婦さんのようになっていた。半ズボンのチャックが閉まらず、開放したまま、無理やり、ベルトで吊り上げていた。
大人は言った。
「これは大変だ、これは大変だ、こんなの診たことがない」
その言葉は、私の心を傷つけた。
だんだんと、私の頭の中で、【絶望的】という言葉が姿を浮き上がらせてきた。
私は、とても不安になった。
それは、私の身体の中で起きていたからだ。
しかも、身体の中心部のお腹の辺りからだった。
私は、そこから【逃げる】という選択肢は、すでに使えないことを悟った。
私の身体の中心部で、とんでもないことが起きた。
しかも、それはとても怖いことなんだと、周りの大人の言葉から無理やりと、分からさせられた。
私は、絶望的な気分になった。
周りの大人たちの、私に対する行為が、私をいじくり回しているかのように感じ、とても嫌な気持ちになった。
「もう、家に帰りたい。」
「家に帰って、ベッドのお布団に潜って、聞きたくない言葉から逃げたい。」
そう、思った。
しかし、私の気持ちとは関係なく、
大人たちは、着々と、私の絶望的な結末を、かたちに露し始めていた。
私は、かかりつけの内科医院の先生から紹介された、隣町の、外科病院に向かった。
内科医院の先生は、「すぐに行ってください、」そう、言っていた、その記憶が脳裏をめぐった。
「私は、この症状を診たことがありません。」その町ではベテランの、その先生が、そう、言いきった。
そこでもまた、医院内の看護婦さんや、他の患者さんが、一斉に、私に注目した。
「かわいそうね」
待合室の長椅子に腰を掛けたおばあちゃんが、そう、ボソッと言った。
私は、その日のうちに、隣の町の大きな外科病院に行った。
昼の12時をとっくに過ぎていた。
ようやく私の診察の順番が、まわってきた。
私は、その大きなお腹を、院長先生に診せた。
先生は、しばらく何も喋らなかった。
その沈黙が怖かった。
そのつぎの瞬間に、私は絶望の淵に立たされた気分になった。
「分かりません」
「詳しく検査してみないことには、なんとも分かりません。」
その院長先生は、とても言葉を慎重に選びながら、発しているようにも思えた。
多くの検査を行い、次の日に、その結果が私に知らされた。
私の頭から、あの言葉がなかなか消えてくれない。
限りなく、自動で繰り返されるあの言葉、
◆◆◆◆◆◆◆◆□□□
「かわいそうね」
◆◆◆◆◆◆◆◆□□□
そう、私は、かわいそうな子供にしか、見えないのだ。
人から、「かわいそうね」と言われる気分は、言葉では表せない。
ましてや、小学3年生の語彙力では、限界があった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私は、【絶望感】というものを感じた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
この記事はただいま執筆中です。
お楽しみに🎵
ほっし
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