癌告知の決意

子供が癌(ガン)を発症した場合、ガン告知に対しての考え方には、大きく分けると2通りの考え方があるように思う。

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① 癌(ガン)であることを告知する

② 癌(ガン)を告知しない
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私の場合は、約40年前のことだが、①の癌であることを主治医の先生に告知された。

それには、主治医の先生に以下のお考えがあったことを、後日に知らされた。

そして、その提案に両親が承認したからだ。

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・癌告知に耐えることのできる精神状態であること

・癌であることを知った上で、本人の自立を狙い、自立を尊重する立場も選択できるようにするため

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特に後述が重要で、

私自身が癌に立ち向かう気持ちを引き出して、辛く長期的な抗がん剤治療に耐えることができるようにすることを目的に、癌告知することを決めたそうだ。

しかし、わずか10歳だった私は強い精神力が養われてはいなかった。

私は、主治医の先生からガン告知を受けたとき、とってもショックを受けて、落ち込んだ。

このときは、とても辛く、言葉では表現できないほどのショックを受けた。

しかし、告知の効果にまったく意味がなかった訳ではなかった。

確かに、ガン告知を受けたときは、とても落ち込んだが、

その後、手術の準備から、手術、そして、入院の期間中において、徐々に前向きな姿勢や気持ちが芽生えてきたことは事実である。

私自身が、ガンに対しての覚悟が備わったのだと自覚でき、

けっして諦めたり、投げやりになったわけではなかった。

当時の私の心境を正確に表現できないが、

「癌(ガン)」という言葉が、耳に入っても、意識しすぎることはなくなった。

その意識の変化が、癌(ガン)に対する、認識を変えたものと考える。

人は誰一人として、不死身の人はおらず、いつかは、「死」と向き合わなくてはいけないのです。

私は子供ながらに、

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◻️生きることは、死と隣り合わせである

◻️闘う相手(癌)のことを知ることは勇気のいること
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私は自分の身体の中に発症した癌の正体を知れば知るほどに、怖さが薄くなっていく様子に、気づくことができました。

それは、私の精神力が強く養われてきたことを証明できる変化だったように思います。

私は10歳で、自らが癌を発症したことを告知により伝えられたが、私はこの癌が発症したお陰で、自分の身体の中に発症したガンと闘う心構えが整った。

しかし、このように私と同じケースにマッチする癌患者さんばかりではないことを認識しておきたい。

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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