ヒマワリのフェアリー

【奇跡の黄色い畑】ヒマワリのフェアリー

ヒマワリのフェアリー

この物語は、ノンフィクションです。
だと、いいなー。

しかし、

この物語は、ある奇跡から始まった。

ヒマワリのフェアリー

◼️第三章

黄色い笑顔のフェアリー
★★★★★★★★

特別なヒマワリ

ここに集まったみんな、

みんな、誰かの真似をするかのように

おんなじ、笑顔になっていた

それは、

ここに咲き乱れるヒマワリのようだった

みんな、ヒマワリの笑顔になって

仲間と打ち解けあっていた

クラスメイトでもなく

どこかのサークルでもなく

偶然知り合った

全国の人たち

みんな、同じ笑顔になった

それも、そのはず

その笑顔の秘密は

ひまわりのフェアリーでした

この地に咲き乱れた

大輪のひまわり

この、ひまわりに魅せられた人たちが

この地に集まった

気づけば、時間は昼過ぎになっていた

すこし前から雲行きが怪しくなってきた

しばらくすると、

突然の豪雨

「ザーザー」

「ゴロゴロ」

「ザーザー」

みんな、慌てて

民家の屋根の下に

雨宿りをした

雨宿りをするみんなは

目の前の畑の

ひまわりの方を、じっと見つめていた

すこし、寂しげな表情のみんな

しかし、その中にひとり

ひとりだけ、目立ってニコニコ笑顔の男性

その男性は、このひまわり畑のオーナーだ

「ピカピカ」

「どっか~ん」

「ピカピカ」

「ドッカン」

落雷に突風に、

徐々に大荒れの天気になってきた

雨が滝のように、

段々畑の上段から下段に、

流れてきた

「もう、ひまわり楽しめないね」

「この天気じゃーね」

「あー、ひまわりはもう終わりか」

ひとりの男性が、そう発した直後のこと、

ひまわり畑のオーナーが

大きな声で、

みんなに語りかけた

「みんな、次のひまわりを見に行こうか」

その言葉に、みんなが一斉に振り向いた

そのオーナーは、みんなの視線に

すこし緊張した面持ちで、

すこし間を空けて、

言葉を発した

「みんなには、特別なひまわりを用意しているから」

「それを、見に行きましょう」

みんなの予想を越える、驚きに

すこし困惑しながらも、

みんなの表情からは、ワクワクした様子が

容易に感じ取れた

再び、みんな笑顔になった

「何を用意してるのかな」

「何だろう」

「楽しみだね」

みんなの期待は、膨らむばかりだった

急な雨天に雷

みんなの、
がっかりした表情が嘘のように

笑顔に切り替わった

実は、その時

あの黄色い子達が、雨宿りのみんなのもとに

集まっていたことは

誰ひとりとして、気がついていなかった

ひまわり畑のオーナーは、

みんなを、特別な部屋に案内した

そこには、みんなの想像を越える

素敵な、あれが用意されていたのです

さて、話はさかのぼり、

ちょうど、一週間前のこと

とてもよく晴れた土曜日

ひまわり畑のオーナーは

考えていました

「みんなを驚かそう」

「みんなにサプライズの企画だ」

どうやら、

ワクワクする気持ちを

抑えきれない様子です。

「さぁ、作るぞ」

「みんな、驚くぞ、これはすごい」

ひまわり畑のオーナーは、

そのワクワクする気持ちを抑えきれず

歌を歌いながら、 

躍りながら、

作っていた

「よし、いいね」

作りはじめてから、

およそ一時間位が経とうとしていた

「やぁ、完成した」

ひまわり畑のオーナーは、とても満足げな表情で

時折、ニンマリと微笑んだ

実は、この時

ひまわり畑のオーナーにも

あの、黄色い笑顔さんが

こっそりと寄り添っていたのだ

ほっし校長

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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