これは、当時、がんを発症した10歳のわたしから母に向けた手紙です。
お母さんへ、
癌(ガン)になってしまってごめんね。
突然の癌(ガン)の診断で家の雰囲気が暗くなってしまいました。
喘息(ぜんそく)の発作も重く、小学校にほとんど通えない日々が続いていました。
その頃から家の中は静かで暗い雰囲気だったように感じます。
自分が悪いから家が暗いんだと感じていました。
病気を抱えているから家族に迷惑をかけているんだと思っていました。
そして、今回は特に大きな病気になってしまったこと。
自分の努力だけでは治せない状況に直面しています。
なぜ自分だけこんなことが起きるのか、誰にも話す相手がいなくて、自分だけで答えを探していました。
癌(ガン)の診断を受けた時、そばで泣いていたお母さんを見て、実は最初から僕の病気を知っていたことに気づきました。
お母さんもきっとその時とても悲しんでいたのだろうと思います。
お母さんは僕に真実を知らせる前から、すでに状況を把握していたのですね。
お母さんが泣いていたのは、僕がその事実を知ることがどれだけつらく辛かったかを感じていたからでしょう。
お母さんの悲しみと苦しみを目の当たりにして、辛い思いをしました。
この先の記事もお楽しみにしていてください。
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生き抜く力【ガンと闘う10歳の僕に起きた奇跡】|ほっし校長|note
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