【余命宣告直後】僕が僕ではなくなった瞬間 4

末期小児がんの告知に耐えられるのか

いいえ、

むしろ、僕の両親こそが耐えられなかった

「まだ、この子は10歳だぞ」

と、父が叫んだ声が、

入院先の病院

外来病棟の待合室に響き渡った

この悔しさを

この憤りをぶつける場所もなく

父はその場を立ち去った

きっと悔しかったのだろう

生まれてまもなく、さまざまな病に苦しんだ僕の

気持ちを父は、何倍にも増幅させ

怒り狂った

父は耐えられなかった

母も同じくらいの悲しみを

悔しさを味わった

しかし

母は物静かな面持ちで

父とは違い、冷静に見えた

そして、僕に寄り添うように

言葉数は少ないが、存在感を残していてくれた

だが、

母も父と同じような状態に陥っていた

大人は子供のそれよりも、

より辛く感じるのかも知れない。

僕はそれを感じ取っていた

両親が、これまでに得たもの

その一つ一つがとても大切で

だからこそ、

それらを失いたくない

その気持ちが自身を苦しめる

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生き抜く力【ガンと闘う10歳の僕に起きた奇跡】|ほっし校長|note

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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