僕が家庭の平和を壊した日から43年目の夏

【目的の地への到着】

今、新幹線で目的地に向かっている

あのときのことを言葉にするために

あの時、僕が心で叫んでいた言葉を確認するために

そして、

今回、目的の場所に、なぜだか引き付けられた

僕が小児がんを発症したときは、広島に住んでいた

しかし、

今から向かう場所は、全く別の場所だ

もう間もなく、到着する

次の駅が目的の場所だ

少しだけ気分が高揚してきた

朝食を取っていないからか、

身体がシートに沈み込んで、いつになく落ち着いていたが、すこし緊張も感じていた

複雑な心境だ

きっと、これから明らかになる自らのルーツ

ルーツを明らかにする言葉を知ることに対して、すこし照れくささを感じているのかもしれない

目的地に着いた

その地は軽井沢だった

第二の故郷

不思議と緊張感はなかった

ここなら素直な言葉が引き出せそうな感じがした

軽井沢の駅前には、象徴的な大樹がそびえ立っている

その大樹を越える大きさの木々が樹勢する森に向かうことにした

その森の中には一本の道がまっすぐ通っており、その両側には、別荘が建てられている

しかし、生活の雰囲気を感じるような物音は、一切聞こえず、

耳に入ってくるのは、森の木々の風に揺れる音や小鳥のさえずり

やっとこの地に着いた!

そう思える瞬間をここで感じた

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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