【その時母は】
末期小児がんを発症した僕に母がしたこと

末期小児がんを発症した僕に何度も謝る母

わたしは、あの光景を今でも鮮明に記憶している。

そこでわたしが見たものは、ひとりの人間の生きざまだった

決して大袈裟な表現ではなく、

また同じ様に、あの場面に出会ったら、わたしは

間違いなく、同じ感情になるのだろう。

そのくらい、衝撃だった

すでに、わたしは

主治医からの、末期小児がんを告知されていた

母もたいへん辛かったのだろう

でも

息子の手前、感情をあらわにすることができなかった

きっと、そうにちがいない

ずっと我慢していたその感情が

溢れ出すように

母は泣いて謝った

母の気持ちだった

どうしょうもできない

この状況に

母はただ、ただ、泣いていた

「まさくん、ごめんね」

わたしは、

その言葉への受け答えができないまま

その場を、過ごした

この小児がんは、母が原因であるはずもなく

わたしに特別な感情が芽生えることもなく

時が過ぎた

あれから、45年の時が過ぎた

そして今、

わたしは、母に謝った

「母ちゃん、僕、小児がんなんかになって、ごめんね」

今、私の母は、

重度のアルツハイマーを患い、

病と闘っている。

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生き抜く力【ガンと闘う10歳の僕に起きた奇跡】|ほっし校長|note

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ほっし校長

10歳の時、100万人に1人の確率で発症の希少ガン(骨肉腫)を発症。
主治医からの、ガン告知と右足の切断と余命の宣告。自らの経験から、ガン患者さん、特に小児ガンの子供たちの心を世界中に伝えたい。

At the age of 10, one in one million people develops a rare cancer (osteosarcoma).
Cancer notification, amputation of right leg and life expectancy from the attending physician. From my own experience, I would like to convey the hearts of cancer patients, especially children with childhood cancer, to the world.

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